Tuesday, February 14, 2012

Stockholm Furniture Fair 2012

先週2月7日から11日まで、ここストックホルムで国際家具の見本市ストックホルムファニチャーフェアー2012が開催されました。

私は初日に行ってきましたが、今年の展示は北欧のメーカーやデザイナーをはじめ、アイスランドや中央ヨーロッパからの出展も見ることができました。


ストックホルムメッサに到着して展示会場へと向かう前に、まずはプレスルームで友人とお茶を飲んでまったり。

って、おいっ!

時間がないというのに、まるで自宅にいるかのごとくクッキーやお茶を飲んでのんびりくつろいでいた私たち。

ひとまずプレスルームで各社のプレス向け資料に目を通してからいざ会場へ。


初日は、デザイナー自身がプレス向けに発表会を開いたりしているブースもあります。その商品を見ただけではわからないデザイナーの思いやストーリを知ることで、また新しい見え方を発見できたりするものです。興味深いお話が聞けることも多々。

それでは、今年も会場で見つけた素敵な作品を少し紹介していきます。



最初に足をとめたブースは、アイスランドのメーカStáss
デザイナー兼オーナーの女性二人組が彼女達のプロダクトを一つ一つ丁寧に説明してくれました。

このアルミニウムとオーク使用のシェルフ、色や形状がかなり好み。




そしてこちらが組み立て式のコーヒーテーブルと鍋敷き。
かわいい〜。最近鍋敷きを探しているものの、なかなか素敵なものが見つからないと思っていたらこんなところで出会ってしまったわ。
売ってくださいと思わず言ってしまおうかと思ったわよ。
テーブルは、発送する際に組み立て式なので一枚の板のようにパッキングして発送できるというのもポイントのひとつです。




やっぱりアイスランドといえばビョーク。だから白鳥?
白鳥クッション(椅子?)は子供部屋においたら子供達に大人気になりそう。






こちらはデンマークのインテリアブランドTraditionから。
白で統一されたランプと動物の置物のディスプレイ、全て白というのが甘くなりすぎずに素敵!
ま、私が子供だったら、間違いなく動物たちにマジックで色を塗ってるね。







数々のレストランの内装や家具のデザインを手がけていることで有名なスウェーデンを代表するデザイナーJonas Bohlin(ヨナス・ボリーン)。彼がデザイナーを務めていることで有名なKLONG社の展示がこちら。

Broberg & RidderståleデザインのTotem Shelfが素敵すぎます。(少しStringsのシェルフのような雰囲気もあるけど、そこは気がつかなかったことに。笑)




こちらのランプは昨年末にNKデパートで見かけて欲しいなと思い、その数日後に再度訪れたら見事に完売していたという大人気商品。
そういえば、某スウェーデンのおしゃれデザインエージェンシーに伺った時にやはりこのランプが至る所に。






こちらもスウェーデンのメーカーwästberg
カラフルな照明がブラックで統一したブースの中でひときわ目を引いていました。









春らしいきれいなピンクのテキスタイルのワンピースがとても似合っていたスウェーデンのRosenhof Art FactoryのデザイナーViktoria Hamberger。
いや〜、本当に彼女かわいいものだから商品より彼女の写真をたくさん撮ってしまったわ。

色違いのフレッシュなミントカラーのテキスタイルのクッションも、ポイントとして置くことで部屋が明るくなりそう!








ノルウェーのインテリアメーカーNorthern Lightingは、ひたすらシンプルな木の板を打ちつけただけの展示ブース内に、なんとDJブースを設置していたのが印象的でした。




シンプルなつくりなのにおしゃれに感じるのはさすが北欧デザインだよね。





そしてスウェーデンの老舗テキスタイルメーカーLjungbergs(ユングベリ)のブースを通りかかったら、なんとLisa Larson(リサ・ラーソン)さんが偶然いらっしゃっていました。
お話をさせていただいたのですがなんともかわいらしく暖かく素敵な女性で、彼女の作品がなぜ多くの人の心を暖かくするのか、何となくわかったような気がしました。
やはり人柄やその人の個性というものは、作品に顕著に反映されるものなんですね。

こちらがスウェーデンのリサ・ラーソンのHP→
こちらが日本のリサ・ラーションのHP→




右のカーテンがリサ・ラーソンさんのテキスタイル。



そしてこちらのカーテンは70年代にStig Lindberg(スティグ・リンドベリ)がデザインしたものだそうです。今年の新作です。
40年も前のデザインなのに古さを感じさせないどころか、むしろ新鮮ささえ感じるのはさすが巨匠スティグ・リンドベリ。


リサ・ラーソン、スティグ・リンドベリの作品は、たとえ時が経っても風化しない、色あせないデザインであること、そして今でも多くの人に愛され続けているところがやはり大きな魅力のひとつですね。



そしてデザイナーVilla Gråstenのテキスタイルが、今年スウェーデンの切手のモチーフになって発売されるそうです。
これは欲しい!







北欧のテキスタイルといえば、やはりヘルシンキ発のmarimekko(マリメッコ)
さまざまなテキスタイルを使って家の形をかたどった展示ブースがまたマリメッコらしくてなんともかわいい。今年のマリメッコはテキスタイルの他、雑貨や食器類に加えステイショナリーなどもお披露目されていました。






テキスタイルからは、かわいいと大人気のPer Olof Nyströmデザインの新作Helsinki-Helsingfors。
このデザインは1952年にヘルシンキのアールヌーボー建築にインスピレーションを受けデザインされたものだそうです。

カモメやヘルシンキ大聖堂など、ヘルシンキのシンボルとなるものが描かれていて眺めているとヘルシンキの町へ行ってみたい気持ちになりますね。





プレスキットとして頂いたエコバックのテキスタイルJurmoがこちら。2012年の秋冬ものだそう。
展示会場でもテーブルクロスとして使われていて素敵でした。
私自身テーブルウェアーはなぜかブルーばかり購入してしまうため、こちらは一番最初に目に飛び込んできました。
好みすぎる。




ステーショナリーからは2013年版の卓上カレンダーと壁掛け用のカレンダー。
イラストはあの有名イラストレーターMaijaa Louekari(マイヤ・ロウエカリ)

毎日カレンダーを見るのが楽しくなりそうな彼女らしい素敵なイラストばかり。






マイヤ・ロウエカリのテーブルウェアーシリーズも、またまた素敵なものばかりですよね。



そしてマリメッコらしいカラフルなポストイット。メモするのが楽しくなりそう!






ヤングデザイナーや学生の展示を集めたブース、グリーンハウスという展示コーナー。そこでは多くのデザイナーの卵や学生の優れた作品を見ることができます。いつも驚かされるのが、学生達の展示のレベルの高さ!
学生達の作品は、さすがデザイン王国だなと思わせるクオリティーの高さで、また学校ごとにテーマやコンセプトにそって素晴らしい展示を披露していました。


こちらは日本で某広告制作会社でデザイナーとして10年勤めたあと、現在スウェーデンの王立大学Konstfackにてテキスタイルを学んでいる日本人の赤羽美和さんのテキスタイルの展示です。
本人の着ているワンピースまで彼女のデザインのテキスタイルという徹底ぶり。とても似合っていてかわいい〜。このマット、形もパターンも色も素敵すぎるので売って下さい。笑
多くのテキスタイルの展示の中でも彼女の作品はもちろん光っていました!

こうやって同じ日本人の方が頑張っていらっしゃるのを見ると、本当に励みになります。(私、特にアーティストではないけど。笑)







そしてその他、学校ごとの展示やヤングデザイナーの作品。











ここでご紹介したものは展示のほんのごくごく一部。ひとつひとつ丁寧に見ていると、とても一日では見終わることができないほど多くの作品が出展されています。


























ファニチャーフェアーのあとは、素敵なインテリアの家に住みたい!とまたしても夢ばかり広がります。

スウェーデンでもこのファニチャーフェアーの様子はテレビのニュースで流れるのですが、その際に私がテレビのカメラに撮影されていることに気がつき、驚いた顔のまますっごい勢いでテレビの画面から見切れていく、といった様子がスウェーデンの国営放送のニュースで流れたそうです......。

そのため多くの友人達から「笑った。」とメールを頂きました......。

あのさ、どうせなら素敵なショットをつかってくれよ、スウェーデンのテレビ局さんよ。




2012年ファニチャーフェアーの様子をお伝えしました!

Hejdå!


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